
awsはネットショッピングの最大手のAmazonが手がけているクラウドコンピューティングサービスです。Amazonは自社の商品や在庫管理を行うためにインフラストラクチャーやアプリケーションを開発しました。
様々なデータ分析を行うためにAmazonの持つIT技術を注ぎ込んで開発したそれらを一般のユーザーにも後悔したのがawsの始まりです。awsにおけるプロセス監視のメリットなど詳しく解説します。
awsとは?

aws(AmazonWebService・アマゾンウェブサービス)は、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。Amazonとはアメリカワシントン州のシアトル市が本拠地の世界的な大企業です。
世界最大級規模のオンラインストアを展開し、Amazonで手に入らないものはないと思わせるほど、あらゆる商品を取り揃えて絶大な人気を得ています。ひとつのジャンルに特化したオンラインストアではなく、オールジャンに対応した総合的なオンラインストアとして世界各国で利用されています。
Amazonはオンラインストアだけではなく、オンラインストア経営のノウハウをもとにクラウドサービスとしてawsやAmazonモバイルサービスを強化させるなど、事業はさらに拡大を見せています。awsはウェブ上のサービスですが高性能で信頼できるインフラストラクチャーサービスのためビジネスを総合的にサポートします。
awsの主なサービスとしてAmazonElasticComputeCloud (EC2) とAmazonSimpleStorageService (S3) があります。EC2はAWSが提供する仮想サーバー構築サービスです。
S3とはクラウド型のオブジェクトストレージサービスで、ファイルのバックアップなどを行うことが可能です。S3は保存容量を事前に決定しないのでストレージの空き容量を気にせずに使用することができます。
aws導入によるメリット・デメリット
aws導入には、セキュリティ・スピード・コスト・リスク管理といった点でメリットが存在します。クラウドサービスを導入の際に一番心配されるのがセキュリティ面です。クラウドサービスはインターネットを経由するため、不正アクセスやデータ流出などのリスクがあります。
awsは高いセキュリティを誇っているためオンプレミスサーバーよりも安全性が高いと信頼を寄せているユーザーが多数います。オンプレミスサーバーと比較してもawsはスピードが違います。サーバーを厳選したり、HDD容量で迷って時間がかかるということがなく、すぐに始めることができるというのが大きなメリットです。
次にawsの導入にはコストがかかりません。ソフトウエアの準備やハードウエアの購入など、導入の際には多くの初期費用がかかりますが、awsには必要ないのでコスト削減に最適です。
基本的に必要になった時に必要な分だけを使用するというシステムなので、コストのロスもなく効率的です。クラウドサービスはネット上でのサービスのためハッキングなどで狙われるリスクが伴います。特に顧客情報の情報による損害は、信用も失うため甚大な損害となることが予想されます。
しかしawsのサーバーがハッキングを受けたことでの情報流出は、awsの責任になります。どの程度の責任の割合になるのかはケースバイケースですが、少なくとも自社だけですべての責任覆うことはないためリスク管理としてもaws導入のメリットが考えられます。
awsのデメリットとしては、コストが挙げられます。awsのメリットとしてコストカットが可能だと述べましたが、反対にコストがかかる可能性もあるので説明します。awsは導入の際の初期費用はおさえることができますが、ランニングコストは比較的コストがかかってしまいます。
様々なオプションを追加すると高額なコストになることも少なくありません。
システムの規模によってもランニングコストが変化しますので、初期費用だけではなくランニングコストも視野に入れて検討するのがおすすめです。
プロセス監視とは?
プロセス監視とは、サーバー上におけるプロセスをすべて監視することができるサービスです。プロセスとは、サーバー上のアプリケーションやデータベースにおける動作を指します。監視条件を設定することで、設定された条件にそって定期的にプロセス監視が実行されます。
監視中にプロセスが停止したり変化が発生した場合には、それらを検知し通知を行います。サーバー上のプロセスの稼働状況を監視し、アプリケーションの動作が正常であるかの判断を可能にします。
プロセス監視の重要性
ネットワークは休むことがありません。
24時間365日の稼働が求められ、常に稼働していることが当たり前になっています。ネットワーク社会の現代では、ネットワーク・サービス・システムなどに障害が発生し利用できない状態に陥るのは非常に大きな損失です。
システムなどが障害によって使用できない期間をダウンタイムと呼びますが、このダウンタイムを発生させないことが重要です。規模の大小に関係なく障害によってシステムが停止することを回避し、いかに稼働し続けるかということが求められます。
障害が発生した場合に、障害の原因となるプロセスをいち早く特定するために、プロセス監視が役立ちます。プロセス監視によって常にシステムを監視していることで、詳細な稼働状況の把握が可能です。重要なプロセス監視ですが、人間の力では24時間稼働し続けているナットワークを休みなく監視するのは不可能です。
そのためプロセス監視の自動化を行うために監視ツールを導入する必要性があります。
プロセス監視とサービス監視の違い
プロセス監視とサービス監視は、時に混同されてしまいますが別のものなので違いを把握していく必要があります。プロセス監視はプロセスそのものを監視しますが、サービス監視はサービスが正常に作動しているかということを監視するので、監視対象が大きく違います。
ここでいうサービスとはプログラムであり、バックグラウンドで実行されるHTTPやDNS、POPなどを指します。サービス監視は、監視対象としているサービスのポートに定期的に信号を送信します。送信した信号に対して正常な反応がかえってくるかということで正常か異常かを判断するシステムです。
このようにプロセス監視とサービス監視は監視している層が異なるため、まったくの別物です。サービスはプロセスを実行するためのものなので、プロセス監視のほうが重要視されることが多いです。プロセスに異常が発生すると、大きな損失に直結してしまうケースが多いためしっかりとしたプロセス監視を行う必要があります。
参考リンク>aws運用:CloudCREW